五月の庭で
2015年 05月 02日いくつもの扉がついていて
たとえば一枚の写真がそれで
うっかりと開いてしまう
だれに向かって微笑んでいたのだろう
産まれてたった三年の
みすぼらしいなりのわたしは
記憶は時に罪のない嘘をつき
幸せとすりかえるから
死へと一日近づく今日であるのに
それを忘れて生きることに向かって
微笑んでいける気がする
白いモッコウバラが咲き始めた
おひさまに向かって微笑んでいるのだと
あなたは嘘をつく
by soranosanngo
| 2015-05-02 09:11
| 詩
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