オオバコ

あの頃わたしたちは
じゆうを持て余していた
空はひごとに高く
ときおり雲が白い鳥の形で去っていった

オオバコは
摘んだぶんだけきっちりと
誰かが補充しているかのよう
草相撲に興じた翌朝も
オオバコは生えていた
わたしたちが
それを必要としている間だけ
答えてくれていたのかもしれない

根こそぎ刈られたようでも
空き地でふたたび植物が芽を出す不思議
ひときわ太く大きなオオバコが
わたしに摘まれたそうに揺れていて
あれから長い時間が経ったなんて
まるで嘘のように思えてくる
あの雲もまた
めぐりめぐっているのだろう
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by soranosanngo | 2015-11-12 10:45 | | Comments(0)