詩「彼岸花」
2016年 09月 22日夫の転勤で引っ越しした奈良で
借りた家で
ある日
洗濯物を干そうとして
庭に出てみたら
たくさんの彼岸花が
なぜか横一列で
一斉に咲いていた
昨日まで
その片鱗さえなかったはずなのに
それはもう驚きを通り越して
恐怖に近かった
薄いカーテン越しにのぞいてみると
あの赤もまた私をのぞいている
花なのに葉がないのも怖い
複雑な花の成り立ちが
永遠に解けそうもない
迷路のようで
すっくと立っているさまは
まるで人のようでもあり
彼岸花の花詞は
「再会」だという
あの日彼らは
私に再会するために
過去から来てくれたのだろうか
あなたのことを覚えてさえいない私をたずねて
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春日
at 2016-09-24 18:29
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彼岸花…に因んで短歌一首です、
草刈りを終えた堤の斜面には
彼岸知らせる花が群がる
草刈りを終えた堤の斜面には
彼岸知らせる花が群がる
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Commented
by
soranosanngo at 2016-09-25 14:06
by soranosanngo
| 2016-09-22 12:19
| 詩
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Comments(2)