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許容量を超えた痛みには
モルヒネを!

彼女にとってのモルヒネは
慰めでも愛でも誰かの保護でもない
背中に彫られ増殖しつつあるドラゴンタトゥーと
顔のいたるところに開けられたピアス

新時代の(その時代は既に始動している)ヒロインは
泣き寝入りなんかしないし誰も頼らない
そういう意味では
「ターミネーター」のサラの系統を継ぐヒロインであるかもしれない
やはり彼女もまた
バイクに乗っていた
砂漠ではなく 都会の街で 人がうごめく都会の砂漠で

印象的なシーンは
電子レンジでカップ麺を作るシーンと
変装に使った長いブロンドのカツラを車窓から投げ捨てるシーン
どちらもヒロインの人となりを表しているシーンである
ヒロインは美食にも着飾った女にも興味はないのだ
興味があることはただひとつ
天才ハッカーの食指の動くことだけだろう
(監督デヴィッド・フィンチャーになったつもりで)

ケレドモ ココロノソコデ モトメテイタノハ トモダチ

バイオレンスにあふれているけれど
とても哀しい映画であった
彼女はトモダチがいなくても
電子レンジとパソコンがあれば生きていけるのだ
そして つじつまを合わせていくのだろう
    ◇
この映画での、許容量を超えた痛みとは
おぞましい近親相姦であったり、ユダヤを憎むナチ思想であったり
権力をかさにしたレイプであったりします。

一応Rー15指定になっていますが、
私の感覚では、高校生にもちょっとまだ早いような気がします。

ちなみに「ミレニアム」という推理小説を原作としていて
(大ヒットしたらしいけど未読でした)
既にスウェーデンで作られていた映画のリメイクということです。

登場人物が多いので、ぼ~としてる暇がありませんでした(笑い)
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by soranosanngo | 2012-02-20 11:40 | シネマレビュー | Comments(0)