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詩「幻疼痛」

明け方
烏の声に導かれるようにして
覚醒しながら
ゆらぎながら浮かんできた
幻疼痛という言葉

水底に沈んでいたものが
こうしてふいに
浮上してくるのは
どうしたわけだろう

それらのどれもが
すでに失われていて
透明であるのに
その形を
やすやすと思い起こせる
幻が
わたしという本体
もしくは
この世を恋しがって
泣いているような
そんな痛み

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by soranosanngo | 2016-08-17 08:23 | | Comments(0)