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ネタばれあり。

水の事故で5歳の女の子が脳に大きな損傷を受け助かる見込みがないと言われる。
心臓は動いているが、いわゆる脳死に近い状態だと。
だけど医学的には脳死判定をされない限り、死体とはされず、よって臓器移植はできない。
生きているのか、死んでいるのか、このテーマは全編を通して語られてゆく。
難しいと思う。
もし自分だったらと考えると心臓が動いていても意識がないのであれば死んでいることと同じではないかと思ってしまう。
だけど我が子であったら、肉親であったら、そう思えるか自信はない。
女の子はそれから三年数か月を生き、肉体的にも成長するのだが、最終的には死をむかえることになる。
だけど悲しいだけの結末ではなく、ハッピーエンドとも思える終わり方だったのでほっとした。

臓器移植なんてなかった時代の死と、現代においての死は違っているのかもしれない。
医学の進歩は、もちろん人類にとって幸せなことなんだろうけど、複雑になりすぎていくことは果たして本当にいいことなんだろうかと思ってしまう。
たぶん未来はもっと複雑になっているのではいかと思ってしまう。


# by soranosanngo | 2019-02-28 11:48 | 読書ノート | Comments(0)