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晩夏に時の種を埋めよう

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暗闇に光ひとすじ差し込んで屈折して知る魂の在り処(ありか)

網棚にあの日忘れたレコードは君に貸すはずだったサティ

失って敗れたなんて言わないで失恋なんて失敗じゃない

近すぎて見えなくなったら眼を閉じて瞳に映らぬ真実を視る

影法師二つ重なる夏の午後二次元の恋は陽炎に似て

合鍵をぽんと渡され掌(てのひら)はその重さには気づかぬふりで

時々は心も少し休ませよう二次発酵のパン生地膨らむ

垂直の壁にもいつかふり積もるほこりのように追憶のように

  2011.9.19
Commented by 朝倉 瑠璃 at 2011-09-19 18:14 x
珊瑚さん

こんにちは! 垂直の壁にもいつかふり積もるほこりのように追憶のように 美しいです。

「鬼を喰らう女」を100枚くらいの短編にいたします。その第二章が「月下に啼く」で、さらに9枚を追加しました。
内田さまにメールで投稿した「月下に啼く」取り消しのお願いを申し上げ、今日ご返事をいただきました。
お知らせまで。
珊瑚さんの10月課題を楽しみにしておりますね。
Commented by そらの珊瑚 at 2011-09-20 11:54 x
瑠璃さん、こんにちは!
お知らせありがとうございます。
それでは「鬼を喰らう女」いつか読ませていただくのを楽しみにしております。
「背中に青空」という掌編を書きましたので、こちらに載せます。時間のある時にでも、読んでいただけたらうれしいです。
垂直の壁、ひっかかる場所がないのに、いつのまにかほこりがついているのが常々不思議で。
短歌、読んでいただきありがとうございました。

by soranosanngo | 2011-09-19 10:23 | 現代短歌 | Comments(2)