Twitter連詩

宮尾節子さん主催のTwitter連詩・「詩のレシピ pwGT組 」に参加させていただきました。

詩を書く人って(おそらく)自分の内面と向かいあう時間、とても孤独だったりすると思います。
いいかえれば孤独が詩を書かせてくれるという側面もあるのですが
「連詩」というものは、他の方々の詩につなげていくということで、「つながっている」という
連帯感がとても嬉しい体験となりました。
学生時代のクラブ活動を思い起こさせるような…。
また他の方の感性や発想など、おおいに刺激となりました。
またひとつ詩作の抽斗が増えたような気がします♪


 点と点ひいて星座になるように詩と詩をつなぎ人もつながり

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☆私の作品、140字Twitter詩をまとめてみました。


 「手の仕事」

新米を握る母の手は 燃え始めたかえでのように色づき
かぐわしい湯気を蹴散らしながら 踊ってみせる
「熱いうちに握らないと美味しくないのよ」と
まとわりつく子に言いながら あかい手で
 


 「Buono!」

アルデンテの対岸にある
うですぎて くたくたになったものが
弱った私の前で 湯気をたててます
麺としては かなり不味いです
愛としたなら かなり優しいのです


 「ホットケーキ ムーン」

月を食べていた
ふうわりと焼けたそれにバターをのせて
食べ尽くして 夜は真暗闇に戻る
目覚めて
朝、心臓に手を当てると
そこで月がごとごと動いた



 「夜市」

アセチレンランプの猥雑な灯
雑踏 ざわめき 屋台の群れ
従姉妹の手にはりんご飴
夜市に集う人の口は赤く滴り
迷子 鳥居 金魚の群れ



 「珍味たぶ」

たぶん、の中のたぶを
いまいましく思ったこともあったけど
今朝は おいしくいただきました
それは みみたぶのたぶにも似て
ふにゃっと優しい味でして
断定しない、あなたの たぶん

  ※ma-さんより「ばすたぶ」をいただきました。
  「たぶ」につきまして、随時募集中です!
    ――たぶ蒐集・愛好家より

 


 「いのり」

生きていることを抱きしめれば
したたりおちる みず
あなたのことを 生き抜けなかったとは思わない
更紗を敷いたテーブルに
朝とれたてのいちじくを捧げる 供物



「食べてしまいたいほどじゃね」

赤子の手をぱくりと食べた義父の無邪気な愛情を思い出している
今日はおやじの誕生日だと夫が言うから
お義父さん、あの赤子はもうすぐ十九才です
長い旅の中で一日たりとも食べない日はなかった私は
おそらく本当の絶望を知らぬまま生きてきたのでしょう



「死は日常のなかに在る」

通夜葬式の案内が朝のスピーカーから流れ 犬が遠吠えする
香典の額を夫に確かめ いつもどおり洗濯物を干す
いつもは遠い自分の死というものを引き寄せる 
考えても仕方のない事を考える
晴れなら人は洗濯するだろうし 雨なら傘をさすでしょう
いつもどおり
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by soranosanngo | 2014-10-05 10:34 | | Comments(0)