Twitter連詩「柿のヘタくらべ」

ヘタを競い合おう! と題してTwitter詩を投稿したものに
タイトルをつけてまとめてみました。
ヘタってものすごく奥深いなあと思います。
ヘタウマとか世間では評価されてるけど、意図のない純粋なヘタってもしかしたら
大人にはたどり着けない境地なんじゃないかって思ったり。

「孵化」
 下手という卵をあたためたら
 上手が孵った
 上手という卵をあたためたら
 下手が孵った
 いずれにしても
 あたためる時間あたしは幸せだった


「できるだけ長く」
 柿のヘタは
 いつか樹とさよならしなくちゃならないことを知っている
 知っているから
 今日も
 一生懸命くっついている
 必ず来るお別れのときのために
 ヘタとして生きている

「君はヒーロー」
 上手くなりたいという欲求はそんなに悪いものじゃない
 それがなければ人は努力しないだろうから
 でも逃れられない煩悩でもある
 レギュラーになれずずっとベンチを温めていた君
 下手だけど野球をあきらめなかった君
 下手ということに胸を張ってほしいと思う

「感謝状」
 食べてもらえないので
 いつも捨てられるだけの
 ボクたちに
 こんなに陽が当たる日が来るなんて!
 へたもすてたもんじゃないね
 へたに生まれてよかった
 ありがとう
 柿のへたより

「だれでもしんまいだったときがある」
 ほーけっ
 へったぴなうたをうたう
 うぐいすが
 ひごとにうまくなりました
 ほーほけきょ
 へたがなつかしいのはなぜだろう
 うまれたての へた
 もうもどれない へた

「テスト範囲」
 へたらっち
 へたりたい
 へたるとき
 へたれば
 へたろん
 へたの ら行変則活用
 はーい、ここ、テストに出るよ
 マーカー引いといてね♪

「いってらっしゃい」
 へたというものに行き詰まり
 ためしに へた、と唱えてみた
 へたへたへたへたへ……
 行き着いた場所は
 たへという、ちょっとさびれた港だった
 おーい、船が出るぞー
 たくさんのへたを詰め込んで

                 愛車ラパンとコスモス 
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by soranosanngo | 2014-10-17 10:43 | | Comments(0)