半月の照らす路

曲がり角で
まるでわたしを待っていたかのように
飛び出した
黒猫

ブレーキ

轢かなくてよかった

心臓の音が近い

命をかけても
渡りたかった
そのわけは
なんだろう

黒猫にしたら
そんな悲愴な決意など
はなからなくて
まして
大切な約束など
だれともしていないのだろう

わたしはどのくらい渡ってきただろう

半月の照らすほのくらいこの路を
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by soranosanngo | 2015-10-23 09:17 | | Comments(0)