詩「美しい朝」               

冬の夜のつめたさが
ひとばんかけてこしらえた
氷の粒たち
朝のベランダのてすりの上で
名もない宝石になって輝くときに
わたしは洗濯物を干す

冬の朝のあたたかさが
ゆっくりと
それらを溶かしていくのを見ている
まるで
かけがえのない幸せのただなかにいるような
肺の奥まで研ぎ澄まされてゆくような
奇跡的なこころもちで
ああ、ここは宇宙のかたすみだ
わたしは洗濯物を干す
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by soranosanngo | 2015-12-30 08:29 | | Comments(0)