詩「木香薔薇」

風と雨が去ったあと
緑は急に色を濃くする

やはり木香薔薇はほぼ散っていて
跡形は
それが昨日まで
可憐な白い花であったことが
嘘のように
煉瓦をしきつめた小路に同化し
色あせている

嘘、であったのかもしれない

夢から醒めたはずなのに
そこはまだ夢の途中であるかのように
五月の光は急にまぶしさを増す
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by soranosanngo | 2016-05-17 13:24 | | Comments(0)