詩「穏やかな入り江にいたわたしに似たあなた」

今届いた波はいつ生まれたのか
そして砕けたあとどこへ行くのか
ずっと知らないできたし
これからも知ることがない

小さな入り江は
とても平和でした
退屈なほど安らかでした
白い砂に
わたしがつけた一生分の足跡は
誰かが消してしまったように
(たとえばかつてそれが箒の妖精の仕業だとか想って笑い合ったね)
ふりむけばもうなくて
わたしはいつ産まれたのだろう
そんな記憶もないまま
死んだら星になるという話さえ
最後まで
信じられずにたぶん死ぬでしょう
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by soranosanngo | 2016-06-24 12:23 | | Comments(0)