詩「モーニング」

焼きたての食パンの上で
冷蔵庫から出したばかりの
バターが
溶けてゆく
角は棘を失くし
その一塊は
雪崩のように
なしくずしになる
たったひとり
食パンの上に取り残された
小さな人が
なすすべもなく
飲み込まれていった
そんな短編小説

朝の熱は
こうして
醒めてゆくばかりなのでした

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by soranosanngo | 2016-12-01 08:20 | | Comments(0)