詩「どこからか、ここへ」

秋はどこからやってくるのか
たぶん永遠にはわからないから
旅人、としてしまえば
それなら仕方ないかと
小さな女の子は笑った

歩くたびに音の出るサンダル
かすかに海の匂いをまとった浮き輪
みんなしまうころには
フローリングがひんやりして
もう夏はいないことを知る
旅人たちは
どこからか、ここへやってきて
ここから、どこかへ行ってしまう
小さな女の子は
久しぶりに靴下をはいた

小さな女の子は
いつかの私
もうどこにもいないけれど
どこかへ行ってしまったわけでもない

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by soranosanngo | 2018-09-20 08:22 | | Comments(0)